OutSystems Platform 9の特徴
エンタープライズ対応の強化
Java 8をフルサポート
OutSystems Platform 9は、進化するITテクノロジーの歩みに合わせ、Javaの最新バージョンであるJava 8をフルサポートしています。このアップデートにより、Java 8をサポートするJava Application Serversのサポートも提供されます。JBoss EAP 6.4+、WildFly 8.2、Oracle WebLogic 12.1.3がそれに該当します。
Java 8と運用保守
Outsystems Platform 9は、Oracleが実施した改善点を全て取り入れています。これにより、保守運用チームは各システムの仕様にあわせ、リソースアロケーションをシームレスに行えるようになります。
アプリケーションポートフォリオを作り直す必要はありません
OutSystems Platform 9は、Java 8のコード生成を完全に行うため、新しいスタック用に全アプリケーションポートフォリオを作り直す必要がありません。こうしたアプリケーションのマイグレーションで必要となるのは、主に連携と拡張時になります。
開発者のためのJava 8
OutSystems Platform 9がJava 8をサポートしているため、開発者にとってはセキュリティ強化などJava 8の機能の拡張を行えるようになります。その際、既存のJava 8及びJava 7のコードを統合することも可能です。さらに、OutSystems Platformで作られたアプリケーションは、モデル情報によって定義されるため手作業でコーディングすることなく、全アプリケーションが自動的にアップグレードされます。
64bit整数演算のサポート
より多くのお客様が、エンタープライズ規模のプロセス実装のためOutSystems Platformを利用しています。しかし、その多くは会計や原価計算領域でのクエリや20億レコード以上の記録を持つアプリケーションを含むため、64bit整数演算機能が必要となっています。
そのため、OutSystems Platform 9では、「Long Integer」と呼ばれる新しいデータタイプを導入しました。Long Integerは京単位のレコード情報をサポートし、Javaや.NETエクステンション、外部データベーステーブル、REST APIやSOAPウェブサービス、さらにExcelファイルなど、大きな識別子を持つ外部システムとの連携を容易にします。
また、Long Integerは単に新しい識別子データタイプというわけではなく、新しいデフォルト識別子データタイプでもあります。開発時に想定以上にエンティティが大きくなったとしても、識別子をデフォルトでLong Integerしておくことで、後々のダウンタイムやリスクの高いデータマイグレーションを回避することができます。
パスワード保存のための強力な暗号アルゴリズム
OutSystems Platformで作られたアプリケーションには、そのコード自体に脆弱性対策の技術が織り込まれています。例えば、SQLインジェクションのような脅威は、書かれたプログラムの弱点を突いてきますが、OutSystems Platformはこうした脅威を未然に防げるよう、.NET及びJavaの標準コードを生成します。しかし、政府機関や金融、ヘルスケアなど、より厳しい規制の多い業界では、より高度な暗号化技術が求められます。そこでOutSystems Platform 9では、アメリカ国立標準技術研究所 (NIST)が推奨する、 強力な暗号アルゴリズム を用いたパスワード保存を行います。このNIST推奨の暗号アルゴリズムは、PCI DSSのようなセキュリティ標準審査でも必須項目となっています。
適用されるパスワード
しこのNIST推奨アルゴリズムは、エンドユーザーのアプリケーションや管理者コンソールユーザー(Lifetime)から、データベース認証や電子メールサーバーのパスワードなど、OutSystems Platformの機密情報設定にも適用されます。そのため、オンプレミスでもプライベートクラウドでもOutSystems Platformでデプロイが可能になり、アプリケーションの機密情報をこうした標準のもと管理することができます。
暗号化の適用
この改善点を活用する際、アプリケーションをマニュアルで変更する必要はありません。OutSystems Platform 9にアップグレードすると、機密情報設定の暗号化は自動的に新しいセキュリティ設定へとアップグレードされます。ユーザーのパスワードハッシュは、アップグレード後の各ユーザーによる初めてのログイン時に、自動的にアップグレードされます。